sleepflower音盤雑記

洋楽CDについてきわめて主観的に語るブログ。

「Spooky Action」Paul Draper(2017)

プログレッシブ・ロックというと日本ではどうしても例の70年代英国五大バンドやユーロロックやカンタベリー系周りのイメージが強いし、NHK-FMの「プログレ三昧」みたいな番組や洋楽誌のプログレ特集でも大体この辺しか取り上げてなくてドリームシアターみた…

【この一曲】Steve Jansen & Richard Barbieri「Sleepers Awake」(「Stone To Flesh」(1995))

私の無駄に長い音楽人生の中で後悔しているものの一つに「もっとJAPAN関連を真面目にフォローしておけばよかった」というものがある。どうもJAPANというと当時大人気だったロック漫画「8ビートギャグ」に代表されるミーハー腐女子的ノリが苦手で当時はあま…

「The Gift」The Jam(1982)

私がジャムというバンドの存在を知ったのは、先日のポリスの記事で触れたように小学4年だか5年生の頃で、近くのレコード屋でポリスのLPを物色していた時に同じコーナーに入っていたのがジャムだったからなのだが、彼らの曲を初めて聞いたのはそれから数年…

「The Long Road Home」Danny Worsnop(2017)

私の長年の疑問の一つに「何故イギリス人ミュージシャンはブルースやカントリーが好きなんだろう」というものがある。自分の乏しい知識の中でもU2の「ヨシュア・トゥリー」、プライマル・スクリームの「Give Out but Don't Give Up」、シャーラタンズの「Us …

「Ghost in the Machine」The Police(1981)

私が本格的に洋楽オンリーの生活に入る少し前の小学5年生の頃によく聴いていてたバンドがポリスだった。多分バンド名が小学生的にもわかりやすかったんだと思う。当時の音楽誌に載っていた3rdアルバム「ゼニヤッタ・モンダッタ(Zenyatta Mondatta)」の広…

「Private Eyes」Daryl Hall and John Oates(1981)

今でこそ当たり前のように英国派を自称しているけれども、元々自分が洋楽オンリーの道に入ったきっかけはアメリカはフィラデルフィア出身のダリル・ホール&ジョン・オーツだった。小学生の時に偶然見つけて聞いていたFEN(現AFN)でよくかかっていたのがホ…

「4」Foreigner(1981)

これまでの自分の無駄に長いだけの音楽遍歴を振り返ってみると、どうやらプログレあるいはハードロックのいずれかの要素を含むバンドに特に惹かれる傾向があるようで、そのルーツとなっているのは私が洋楽にハマる決定的なきっかけとなったアメリカン・プロ…

「From Death To Destiny」Asking Alexandria(2013)

英国ヨークシャー出身のメタルコアバンドAsking Alexandria(以下「アスキン」)については既にここで度々触れたことがあるが、実は私がアスキンを知ったのはつい最近のことで以前ここでも取り上げたペリフェリー(Periphery)と同じスメリアン・レコード所…

「Odyssey: the Destroyer of Worlds」Voices From The Fuselage(2015)

Voices From The Fuselage(以下「VFTF」)は英国ノーザンプトン出身のプログレッシブ/オルタナティブロックバンドである。ここで度々取り上げているAshe O'Hara(元TesseracT)が元々在籍していたバンドで、2011年末に4曲入りEP「To Hope」をbandcamp経由…

「Mad, Bad, and Dangerous to Know」Dead Or Alive(1987)

実は前回のジュリアン・コープの記事を書いた後から「次はリヴァプールつながりでデッド・オア・アライヴ(以下「DOA」)にしよう」とこの数ヶ月間ずっと考えていたのだがずるずると先延ばしにしているうちにピート・バーンズが心不全で急逝したというニュー…

「Fried」Julian Cope(1984)

今住んでいるところの近くに川があって、そこでカメがいつも数匹甲羅干しをしていてとてものどかな光景なのだけれども、「亀の甲羅と言えばジュリアン・コープじゃないか」と思い出したのはつい先日の事だった。日頃よりマンチェスターよりリヴァプール派、…

「War」U2(1983)

中学時代の一時期にU2に入れ込んでいたことがあった。多分当時の彼らの、荒涼とした曇り空に向かって熱く叫ぶような音風景が当時の私の中二病ど真ん中のメンタリティーにマッチしていたんだと思う。当時、よく聴いていた米軍放送FEN(現在のAFN)で頻繁にか…

「Madonna」Madonna(1983)

私は長年オルタナ/インディー系中心にUKロックを主に聴いてきたのだけれど、女性ヴォーカリストに関してはどちらかというとメインストリーム寄りのポップスの歌手やグループのほうを聴くことが多い。以前ここで取り上げたソフィー・エリス=ベクスターは元…

「Metal Resistance」BABYMETAL(2016)

BABYMETALの魅力についてはもう既に熱心なファンの方のブログやAmazonレビューでいくらでも語られているが、やはり「アイドル」と「メタル」という組み合わせの「意外性」に尽きると思う。元々アイドルに象徴される刹那的な少女性はどちらかというとパンクと…

【interlude】このブログのスタンスについて

「こんなのブログを始めるときにやれよ」という話だが、このブログはあくまでも「いちリスナーが自分の好きなアーティストやアルバムについて超個人的な感想を語る」ためのものであって、いわゆる音楽レビューではない。音楽レビューならここよりはるかに洗…

「Polaris」TesseracT(2015)

以前の記事にも書いたとおりテッセラクト(TesseracT)は元々ペリフェリーと共にdjentというプログレッシヴ・メタルの周辺ジャンルのシーンを牽引してきた存在であるが、その発生経緯から基本的にdjentには地域性はないと考えられるにもかかわらずなぜかテッ…

【この1曲】David Sylvian「Whose Trip Is This」(「I Surrender」(1999))

音楽歴が無駄に長くなってくると「いい曲なんだけど別にこのアーティストで聴きたいわけじゃないんだよなぁ」と微妙な気持ちにさせられる曲に出会うことが増えてくる。そのアーティストがある特定のイメージで語られるタイプであればなおさらだ。ミュージシ…

「Celebrity Skin」Hole(1998)

コートニー・ラブはホール(Hole)のヴォーカリストであり、また故カート・コバーンの妻として洋楽ファンにはよく知られている存在だが、今やお騒がせセレブとして芸能メディアにもしょっちゅう登場するし椎名林檎の曲の歌詞にも出てくるしヒステリックグラ…

「Fantastic」Wham!(1983)

現在大人気のワン・ダイレクションのような複数の若くルックスのよい男性ヴォーカルによってなるボーイズグループ、またはボーイバンドという形態の原型は諸説あるが、個人的には後にソロアーティストとして成功するジョージ・マイケルを輩出したワム!がそ…

「We Are Harlot」We Are Harlot(2015)

先日、NHK-FMで「今日は一日ハードロック/ヘヴィメタル三昧」という番組をやっていて、元々メタルは門外漢で日頃聴いているメタルというとプログレメタルとかメタルコアのようないわゆるメタルの主流から外れているようなものばかり聴いている私としては、…

【この1曲】My Bloody Valentine「Soon」(「Loveless」(1991))

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインと言えば今では90年代初頭に英国インディーロック界を席巻したシューゲイザーの大御所として半ば神格化されたバンドであるが、ライドやラッシュ(Lush)等の同時代のシューゲイザーのバンドたちと一線を画す点があるとすれば…

【この1曲】The Anchoress 「Popular」(2015)

スティーヴン・ウィルソン、アナセマ、テッセラクトと巷のプログレッシブな英国ロックファンのハート(となけなしの財産)をがっちりつかむことにかけて天才的な手腕を発揮し続けるKscopeが今回新たに送り出すのがThe Anchoressなる、ウェールズ出身のCather…

「Wings of Joy」Cranes(1991)

一般的に「ゴスロリ」は日本独自のサブカルチャーと言われているが、その起源をたどれば英国のゴシック文学や「不思議の国のアリス」に行きつくのだからイギリスにゴスロリ的なバンドがあってもおかしくはない。現在日本でも知名度のあるイギリスのゴスロリ…

「Treasure」Cocteau Twins(1984)

今から振り返ると80年代のイギリスにはやたら「耽美」なバンドが多かった。ニューロマンティクスやゴシック・ロック、ポジティブ・パンク等々。当時イギリスでは深刻な経済的不況に苦しんでおり、非現実的な世界に逃避したいという欲求が強かったんだろうと…

「Atlantic」First Signs of Frost(2009)

もっと早い時期に出会っておけばよかったと思うバンドやアーティストは数多い。知らない間にデビューして解散していたOceansizeなどその最たる例だ。ポーキュパイン・トゥリーも私が本格的にはまる頃には活動停止していた。イエスとかジャパンみたいに全盛期…

「Matriarch」Veil of Maya(2015)

昔からよくあることなのだがメンバー(主にヴォーカリスト)交代で音楽性がそれまでとガラリと変わってしまうことがある。古い例ではレインボー(ロニー・ジェイムス・ディオ→グラハム・ボネット→ジョー・リン・ターナー)やウルトラヴォックス(ジョン・フ…

「Guiding Lights」Skyharbor(2014)

従来、米英ロックの世界において「インド」というと大体2種類のイメージがあった。1つはクーラ・シェイカーやインディアン・バイブス等「伝統的なインド音楽に影響されたサイケデリックなロック」である。もう1つはコーナーショップやタルヴィン・シンなど…

「Nowhere」Ride(1990)

個人的には90年代英国モノは94~96年あたりのブリットポップよりもその前の、マッドチェスターやシューゲイザー全盛期の89年~91年あたりのほうが思い入れがある。この時期はその他にもハウスやアシッド・ジャズ、グラウンド・ビート等クラブ系の音楽も充実…

【この1曲】Journey「Separate Ways(Worlds Apart)」(「Frontiers」(1983))

「Separate Ways」は言わずと知れたジャーニーの代表曲である。WBCのシーズンになるとしょっちゅう番組の中でかかるのでジャーニーを知らない人でもこの曲だけは絶対聴き覚えがあると思う。しかし何でWBCに失恋がテーマの「Separate Ways」なんだろうね?「D…

「Angel Dust」Faith No More(1992)

90年代初頭のアメリカのオルタナ/グランジ/ミクスチャーバンドの台頭は今から考えると凄まじい充実ぶりで当時のメディアは全部くまなくフォローするのは大変だったと思う。しかし私の記憶では日本でこの系のバンドを熱心にフォローしていた雑誌は「クロス…