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sleepflower音盤雑記

洋楽CDについてきわめて主観的に語るブログ。

「Private Eyes」Daryl Hall and John Oates(1981)

今でこそ当たり前のように英国派を自称しているけれども、元々自分が洋楽オンリーの道に入ったきっかけはアメリカはフィラデルフィア出身のダリル・ホール&ジョン・オーツだった。小学生の時に偶然見つけて聞いていたFEN(現AFN)でよくかかっていたのがホ…

「4」Foreigner(1981)

これまでの自分の無駄に長いだけの音楽遍歴を振り返ってみると、どうやらプログレあるいはハードロックのいずれかの要素を含むバンドに特に惹かれる傾向があるようで、そのルーツとなっているのは私が洋楽にハマる決定的なきっかけとなったアメリカン・プロ…

「From Death To Destiny」Asking Alexandria(2013)

英国ヨークシャー出身のメタルコアバンドAsking Alexandria(以下「アスキン」)については既にここで度々触れたことがあるが、実は私がアスキンを知ったのはつい最近のことで以前ここでも取り上げたペリフェリー(Periphery)と同じスメリアン・レコード所…

「Odyssey: the Destroyer of Worlds」Voices From The Fuselage(2015)

Voices From The Fuselage(以下「VFTF」)は英国ノーザンプトン出身のプログレッシブ/オルタナティブロックバンドである。ここで度々取り上げているAshe O'Hara(元TesseracT)が元々在籍していたバンドで、2011年末に4曲入りEP「To Hope」をbandcamp経由…

「Mad, Bad, and Dangerous to Know」Dead Or Alive(1987)

実は前回のジュリアン・コープの記事を書いた後から「次はリヴァプールつながりでデッド・オア・アライヴ(以下「DOA」)にしよう」とこの数ヶ月間ずっと考えていたのだがずるずると先延ばしにしているうちにピート・バーンズが心不全で急逝したというニュー…

「Fried」Julian Cope(1984)

今住んでいるところの近くに川があって、そこでカメがいつも数匹甲羅干しをしていてとてものどかな光景なのだけれども、「亀の甲羅と言えばジュリアン・コープじゃないか」と思い出したのはつい先日の事だった。日頃よりマンチェスターよりリヴァプール派、…

「War」U2(1983)

中学時代の一時期にU2に入れ込んでいたことがあった。多分当時の彼らの、荒涼とした曇り空に向かって熱く叫ぶような音風景が当時の私の中二病ど真ん中のメンタリティーにマッチしていたんだと思う。当時、よく聴いていた米軍放送FEN(現在のAFN)で頻繁にか…

「Madonna」Madonna(1983)

私は長年オルタナ/インディー系中心にUKロックを主に聴いてきたのだけれど、女性ヴォーカリストに関してはどちらかというとメインストリーム寄りのポップスの歌手やグループのほうを聴くことが多い。以前ここで取り上げたソフィー・エリス=ベクスターは元…

「Metal Resistance」BABYMETAL(2016)

BABYMETALの魅力についてはもう既に熱心なファンの方のブログやAmazonレビューでいくらでも語られているが、やはり「アイドル」と「メタル」という組み合わせの「意外性」に尽きると思う。元々アイドルに象徴される刹那的な少女性はどちらかというとパンクと…

【interlude】このブログのスタンスについて

「こんなのブログを始めるときにやれよ」という話だが、このブログはあくまでも「いちリスナーが自分の好きなアーティストやアルバムについて超個人的な感想を語る」ためのものであって、いわゆる音楽レビューではない。音楽レビューならここよりはるかに洗…

「Polaris」TesseracT(2015)

以前の記事にも書いたとおりテッセラクト(TesseracT)は元々ペリフェリーと共にdjentというプログレッシヴ・メタルの周辺ジャンルのシーンを牽引してきた存在であるが、その発生経緯から基本的にdjentには地域性はないと考えられるにもかかわらずなぜかテッ…

【この1曲】David Sylvian「Whose Trip Is This」(「I Surrender」(1999))

音楽歴が無駄に長くなってくると「いい曲なんだけど別にこのアーティストで聴きたいわけじゃないんだよなぁ」と微妙な気持ちにさせられる曲に出会うことが増えてくる。そのアーティストがある特定のイメージで語られるタイプであればなおさらだ。ミュージシ…

「Celebrity Skin」Hole(1998)

コートニー・ラブはホール(Hole)のヴォーカリストであり、また故カート・コバーンの妻として洋楽ファンにはよく知られている存在だが、今やお騒がせセレブとして芸能メディアにもしょっちゅう登場するし椎名林檎の曲の歌詞にも出てくるしヒステリックグラ…

「Fantastic」Wham!(1983)

現在大人気のワン・ダイレクションのような複数の若くルックスのよい男性ヴォーカルによってなるボーイズグループ、またはボーイバンドという形態の原型は諸説あるが、個人的には後にソロアーティストとして成功するジョージ・マイケルを輩出したワム!がそ…

「We Are Harlot」We Are Harlot(2015)

先日、NHK-FMで「今日は一日ハードロック/ヘヴィメタル三昧」という番組をやっていて、元々メタルは門外漢で日頃聴いているメタルというとプログレメタルとかメタルコアのようないわゆるメタルの主流から外れているようなものばかり聴いている私としては、…

【この1曲】My Bloody Valentine「Soon」(「Loveless」(1991))

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインと言えば今では90年代初頭に英国インディーロック界を席巻したシューゲイザーの大御所として半ば神格化されたバンドであるが、ライドやラッシュ(Lush)等の同時代のシューゲイザーのバンドたちと一線を画す点があるとすれば…

【この1曲】The Anchoress 「Popular」(2015)

スティーヴン・ウィルソン、アナセマ、テッセラクトと巷のプログレッシブな英国ロックファンのハート(となけなしの財産)をがっちりつかむことにかけて天才的な手腕を発揮し続けるKscopeが今回新たに送り出すのがThe Anchoressなる、ウェールズ出身のCather…

「Wings of Joy」Cranes(1991)

一般的に「ゴスロリ」は日本独自のサブカルチャーと言われているが、その起源をたどれば英国のゴシック文学や「不思議の国のアリス」に行きつくのだからイギリスにゴスロリ的なバンドがあってもおかしくはない。現在日本でも知名度のあるイギリスのゴスロリ…

「Treasure」Cocteau Twins(1984)

今から振り返ると80年代のイギリスにはやたら「耽美」なバンドが多かった。ニューロマンティクスやゴシック・ロック、ポジティブ・パンク等々。当時イギリスでは深刻な経済的不況に苦しんでおり、非現実的な世界に逃避したいという欲求が強かったんだろうと…

「Atlantic」First Signs of Frost(2009)

もっと早い時期に出会っておけばよかったと思うバンドやアーティストは数多い。知らない間にデビューして解散していたOceansizeなどその最たる例だ。ポーキュパイン・トゥリーも私が本格的にはまる頃には活動停止していた。イエスとかジャパンみたいに全盛期…

「Matriarch」Veil of Maya(2015)

昔からよくあることなのだがメンバー(主にヴォーカリスト)交代で音楽性がそれまでとガラリと変わってしまうことがある。古い例ではレインボー(ロニー・ジェイムス・ディオ→グラハム・ボネット→ジョー・リン・ターナー)やウルトラヴォックス(ジョン・フ…

「Guiding Lights」Skyharbor(2014)

従来、米英ロックの世界において「インド」というと大体2種類のイメージがあった。1つはクーラ・シェイカーやインディアン・バイブス等「伝統的なインド音楽に影響されたサイケデリックなロック」である。もう1つはコーナーショップやタルヴィン・シンなど…

「Nowhere」Ride(1990)

個人的には90年代英国モノは94~96年あたりのブリットポップよりもその前の、マッドチェスターやシューゲイザー全盛期の89年~91年あたりのほうが思い入れがある。この時期はその他にもハウスやアシッド・ジャズ、グラウンド・ビート等クラブ系の音楽も充実…

【この1曲】Journey「Separate Ways(Worlds Apart)」(「Frontiers」(1983))

「Separate Ways」は言わずと知れたジャーニーの代表曲である。WBCのシーズンになるとしょっちゅう番組の中でかかるのでジャーニーを知らない人でもこの曲だけは絶対聴き覚えがあると思う。しかし何でWBCに失恋がテーマの「Separate Ways」なんだろうね?「D…

「Angel Dust」Faith No More(1992)

90年代初頭のアメリカのオルタナ/グランジ/ミクスチャーバンドの台頭は今から考えると凄まじい充実ぶりで当時のメディアは全部くまなくフォローするのは大変だったと思う。しかし私の記憶では日本でこの系のバンドを熱心にフォローしていた雑誌は「クロス…

「Spice」Spice Girls(1996)

スパイス・ガールズはイギリスに限らず世界的にもガールズグループとして最も成功したグループである。全盛期の彼女たちの人気というのはそりゃすごかった。何といってもその辺で売ってるポテトチップスのパッケージにまでなっていたんである。しかも各メン…

「The Golden Age of Wireless」Thomas Dolby(1982)

トーマス・ドルビーは、ハワード・ジョーンズと並ぶ80年代を代表するシンセポップアーティストである。しかしそのキャラの表出の仕方は対照的ともいえる。もし「文系シンセ」と「理系シンセ」という表現が許されるのであればハワジョンは前者でありトーマス・…

【この1曲】Ashe O'Hara 「I've Give Up On You」(2014)

先日、TesseracTの通算3作目「Polaris」が日本先行発売という記事がリリースされたがバンド紹介の中の「2枚のアルバム『One』(2011)『Altered State』(2013)でシンガーが安定せず、何度かの交替を経てきた彼らだが、初代ヴォーカリストのダニエル・トンプキ…

「One Love」Blue(2003)

「また紛らわしい名前シリーズかよ」と思う方もいるかもしれないが、私が2000年頃に半分ネタで半分真面目に追っていたのがブルーというボーイズグループである。同じイギリス出身の4人組だしきっとブラー(Blur)ファンからは相当ウザがられてたんじゃないか…

【この1曲】Killswitch Engage「Holy Diver」(「As Daylight Dies:Special Edition」(2007))

今やロックの歴史も半世紀以上となり同姓同名のミュージシャンも当然増えている。私が若い頃はロジャー・テイラーという名前のドラマーがクイーンとデュラン・デュランにいてどちらも人気だった。「カタカナで書くと同じ名前のバンド」の場合と同様、こうい…

【この1曲】TesseracT「Nocturne」(「Altered State」(2013))

英国ミルトン・キーンズ出身のテッセラクト(TesseracT)というdjent/プログレッシブメタルバンドはよくペリフェリーと比較されるバンドのようで以前から気になってはいたのだがなかなか手を出せていなかったのはヴォーカルが作品ごとに違うのでどれから聴…

「Our Favourite Shop」The Style Council(1985)

ポール・ウェラーの経歴において不当に過小評価されているのがスタイル・カウンシル(以下「スタカン」)であることは以前のポール・ウェラーのソロ1stの記事にも書いた。今から思うと確かにジャズとかR&Bとかフレンチポップみたいな既存の「オシャレ」とい…

【この1曲】Steven Wilson 「Hand. Cannot. Erase.」(「Hand. Cannot. Erase.」(2015))

ついでに来週リリース予定のスティーヴン・ウィルソンの新作「Hand. Cannot. Erase.」からのタイトル曲を取り上げてみたいと思う。この曲はキャッチーなメロディーの非常にポップな曲なんだが、何というかものすごくマニックスっぽい曲なんである。パッと思…

「The Raven That Refused to Sing (And Other Stories)」 Steven Wilson(2013)

最近のスティーヴン・ウィルソンはソロ活動が充実しすぎていて、ポーキュパイン・トゥリーを再始動させる予定は今のところ全くないのらしい。「The Incident」から既に5年経過しているから、長年のファンは不安だと思う。でも「Loveless」から「mbv」まで22…

「White Feathers」Kajagoogoo(1983)

今から振り返ると80年代UKバンドの、いわゆる「アイドル」的な扱いをされていたバンドには意外に演奏力がしっかりしている人たちが多かったことに気がつく。特にベーシストに関しては90年代のマンチェスター〜ブリットポップのバンドよりも上手い人が多かっ…

「Read My Lips」 Sophie Ellis-Bextor(2001)

今では純然たるポップス歌手のソフィー・エリス=ベクスターだが、彼女が日本の洋楽ファンに知られるようになったのはインディー・ロックバンドtheaudienceのヴォーカルとしてだったと思う。ブリットポップ後期にデビューしたバンドであるが、同時代の女性ヴ…

「Way Beyond Blue」 Catatonia(1996)

カタカナで書くと同じ表記になるゆえに紛らわしいバンドの筆頭はRushとLushであろう。こういうバンドはお互い音楽性が遠ければ遠いほどインパクトが強くてネタになる。CDを両方持っている人ってわたし以外にいるんだろうか(笑)。今カタトニアというと多分…

「Rhythm of Love」 Kylie Minogue (1990)

カイリー・ミノーグは今やマドンナと並ぶポップ・アイコンであるが、そのキャリアは女優としてのほうが先だった記憶がある。1986年に本国オーストラリアの人気ドラマ「Neighbours」のシャーリーン役で注目を浴び、歌手としては翌年の1987年に「Locomotion」…

【この1曲】Anathema「Untouchable (Part 1&2)」(「Weather Systems」(2012))

今回、本来は「この2曲」なのだがワンセットで聴くべき曲だと思うのでここに取り上げるものである。リヴァプール出身のアナセマ(Anathema)というバンドのことは前々からドゥーム/ゴシック・メタルバンドとして名前だけは知っていたのだが実は先日まで彼…

【この1曲】ABC「The Look of Love」(「The Lexicon of Love」(1982)

洋楽を聴き始めの小学6年~中学1年の頃、いわゆるニューロマンティクスやシンセポップと言われるバンドには随分はまったものである。実際結構流行っていて「ミュージック・ライフ」のような洋楽誌でもデュラン・デュランやアダム&ジ・アンツ、ヒューマン…

「Periphery」Periphery(2010)

ペリフェリーというバンドは全く偶然に、それも音楽と全く関係ないところから知ったバンドである。仕事でperipheryという単語の意味を調べたくてgoogleにかけたら「アメリカ合衆国メリーランド州出身のプログレッシブ・メタルバンド」というのが一番最初に出…

「200 Km/H in the Wrong Lane」t.A.T.u.(2002)

高校時代、なぜかモスクワ放送を聴くことがわたしの周りで流行っていた。当時、ウラジオストクに中継局があったせいかAMラジオでもかなりクリアに聞き取れたのである。旧ソ連時代の放送なのでアメリカの悪口ばかり言っているプロパガンダ的なニュース解説が…

「Whenever You Need Somebody」Rick Astley(1987)

学生時代の一時期、UKロックのトレンドから全く外れていた時期があった。ちょうど大学受験があったというのもあるが、なぜかマドンナや米国R&B(←というか当時ブラック・コンテンポラリーと言われていたもの)を聴いていた。当時スタイル・カウンシル(「The…

「Heaven Up Here」Echo And The Bunnymen(1981)

エコー&ザ・バニーメンはそれまでメタルやらチャート音楽やら手広く聴いていたわたしが中学2年の秋から本格的に英国ニューウェイヴにハマっていたころによく聴いていたバンドの1つである。というか英国NWにハマるきっかけがエコバニ(とU2)だったと言っ…

「In Absentia」 Porcupine Tree(2002)

裏雑記にも書いたがこのポーキュパイン・トゥリーというバンドは前々から気になってはいたものの、名前を知った頃には既にたくさんアルバムが出ていたので最初に何を聴いたらいいのか分からず散々迷ったものである。例えばドリーム・シアターなら「Images an…

「Nobody Else」Take That(1995)

今ワン・ダイレクションというイギリスのボーイズグループが大人気らしい。洋楽人気が低迷しきっている現在の日本でCMにも出演するぐらいなのだから若い世代にはそれなりに人気なのだろう。日本だともう何十年も前からジャニーズ出身のアイドルグループ達が…

「Pyromania」Def Leppard(1983)

デフ・レパードは今ではNWOBHM(New Wave of British Heavy Metal)の代表格のように言われているがデビュー当時からアメリカ市場を意識しているようなところがあった。なんてったって「Hello America」なんてベタな名前の曲があるんである。そのせいか他のN…

「Paul Weller」Paul Weller(1992)

わたしにとってポール・ウェラーはザ・ジャムの時代よりもスタイル・カウンシル時代のほうがなじみがあるのだが、どうもスタイル・カウンシルはザ・ジャムや現在のソロ時代の作品に比べると本国での評価が低いようで残念だ。まあ実際この時代のポール・ウェ…

【この1曲】Japan「Television」(「Adolescent Sex」(1978))

裏雑記等で度々書いているがわたしはジャパンについてはかろうじて「Tin Drum」(1981)からがリアルタイムでデヴィッド・シルヴィアンについてはソロ時代の作品しかCDで持ってない。一般的にはニューロマンティクスの先駆者的イメージが強いジャパンだが初…

【この1曲】Girl「Hollywood Tease」(「Sheer Greed」(1980))

ガール(Girl)というバンドはリアルタイムではなくて個人的には「デフ・レパードのフィル・コリンがいたバンド」というイメージのほうが強い。ついでにヴォーカルのフィリップ・ルイスについても後のLAガンズのイメージが強いので、何だかガールもすごい…