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sleepflower音盤雑記

洋楽CDについてきわめて主観的に語るブログ。

「Images and Words」 Dream Theater(1992)

ドリーム・シアターはいわゆる「プログレッシブ・メタル」の代表格といえるバンドである。当時は「プログレ」というだけで何だかマニアックな響きが感じられたものだが今や「超絶技巧」「変拍子」「転調バリバリ」「曲が長い」「よくわかんないけど変」みたいなものは全部プログレメタル扱いのようで、この系のバンドも(プログレデスみたいなサブジャンル含め)今やフォローしきれないほどの数で全世界に存在する。その中には「プログレ風味のメタル」の他に「メタル風味のプログレ」も含まれるのだがドリーム・シアターの音楽は典型的前者である。しかし出世作の2nd「Images and Words」が出たばかりの時はわたしの周りでも「ドリーム・シアターってジャーマン(・メタル)ですよね」と言われたものである。「いくらなんでもジャーマンはないでしょ」と反論してはみたものの、当時ドリムシと一緒にして語られることの多かったブラジルのアングラ(Angra)がジャーマン(今はメロパワとかメロスピとかいうんだっけ?)入っていたのでそれとごっちゃにされたんだろう。ちなみにこの「ドリムシ」という略し方も変じゃないだろうか。普通マイ・ブラッディー・ヴァレンタイン=マイブラ、スマッシング・パンプキンズスマパンみたく前2文字後2文字だと思うのに何でドリーム・シアターは「ドリムシ」と前3文字後1文字なんだろう。大体「ミドリムシ」みたいじゃないだろうか。略称の変さの度合いは「レディへ」と双璧だと思う。

Images & Words

Images & Words

 

 ものすごくベタな選択で、「もうちょっとひねれよ」と自分でも思ってしまうのだがドリムシとの最初の出会いがこのアルバムだったのでしょうがない。当時はプログレというより各メンバーの超絶技巧が特徴的で「テクニカル・メタル」という言い方をよくされていたような気がする。一般的にプログレ=難解というイメージがある(し実際難解なのも多い)が、このアルバムに関しては難解という印象は全くない。それどころかメロディアスでマイナーな曲調でもどこか明るい印象なのもアメリカン・ハードロックならではという感じだ。収録曲の中ではやはり「Metropolis」が傑出していて後にこの曲の続編的なコンセプト・アルバム「Metropolis part2」が作られているから本人たちもお気に入りの曲なんだと思う。何というかドリムシのエッセンスが一番凝縮されているのがこの「Metropolis」でこの曲にピンと来なかったら基本的にドリムシとは相性が合わないんじゃないだろうかとすら思う。もちろん他の収録曲もレベルが高く、最初の「Pull Me Under」から最後の「Learning to Live」まで一気に聴けるアルバムである(正直個人的にはその次の「Awake」は後半ダレる)。このアルバムはドリームシアターの出世作であると同時に代表作でもありいまだに彼らの新作がリリースされるたびにこのアルバムが比較対象にあがってくるほどだ。「プログレッシブ・メタル」という1ジャンルにとどまらず、全てのロックファンにアピールする普遍性をこのアルバムは持っていると思う。