sleepflower音盤雑記

洋楽CDについてきわめて主観的に語るブログ。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「Atlantic」First Signs of Frost(2009)

もっと早い時期に出会っておけばよかったと思うバンドやアーティストは数多い。知らない間にデビューして解散していたOceansizeなどその最たる例だ。ポーキュパイン・トゥリーも私が本格的にはまる頃には活動停止していた。イエスとかジャパンみたいに全盛期…

「Matriarch」Veil of Maya(2015)

昔からよくあることなのだがメンバー(主にヴォーカリスト)交代で音楽性がそれまでとガラリと変わってしまうことがある。古い例ではレインボー(ロニー・ジェイムス・ディオ→グラハム・ボネット→ジョー・リン・ターナー)やウルトラヴォックス(ジョン・フ…

「Guiding Lights」Skyharbor(2014)

従来、米英ロックの世界において「インド」というと大体2種類のイメージがあった。1つはクーラ・シェイカーやインディアン・バイブス等「伝統的なインド音楽に影響されたサイケデリックなロック」である。もう1つはコーナーショップやタルヴィン・シンなど…

「Nowhere」Ride(1990)

個人的には90年代英国モノは94~96年あたりのブリットポップよりもその前の、マッドチェスターやシューゲイザー全盛期の89年~91年あたりのほうが思い入れがある。この時期はその他にもハウスやアシッド・ジャズ、グラウンド・ビート等クラブ系の音楽も充実…

【この1曲】Journey「Separate Ways(Worlds Apart)」(「Frontiers」(1983))

「Separate Ways」は言わずと知れたジャーニーの代表曲である。WBCのシーズンになるとしょっちゅう番組の中でかかるのでジャーニーを知らない人でもこの曲だけは絶対聴き覚えがあると思う。しかし何でWBCに失恋がテーマの「Separate Ways」なんだろうね?「D…

「Angel Dust」Faith No More(1992)

90年代初頭のアメリカのオルタナ/グランジ/ミクスチャーバンドの台頭は今から考えると凄まじい充実ぶりで当時のメディアは全部くまなくフォローするのは大変だったと思う。しかし私の記憶では日本でこの系のバンドを熱心にフォローしていた雑誌は「クロス…

「Spice」Spice Girls(1996)

スパイス・ガールズはイギリスに限らず世界的にもガールズグループとして最も成功したグループである。全盛期の彼女たちの人気というのはそりゃすごかった。何といってもその辺で売ってるポテトチップスのパッケージにまでなっていたんである。しかも各メン…

「The Golden Age of Wireless」Thomas Dolby(1982)

トーマス・ドルビーは、ハワード・ジョーンズと並ぶ80年代を代表するシンセポップアーティストである。しかしそのキャラの表出の仕方は対照的ともいえる。もし「文系シンセ」と「理系シンセ」という表現が許されるのであればハワジョンは前者でありトーマス・…

【この1曲】Ashe O'Hara 「I've Give Up On You」(2014)

先日、TesseracTの通算3作目「Polaris」が日本先行発売という記事がリリースされたがバンド紹介の中の「2枚のアルバム『One』(2011)『Altered State』(2013)でシンガーが安定せず、何度かの交替を経てきた彼らだが、初代ヴォーカリストのダニエル・トンプキ…

「One Love」Blue(2003)

「また紛らわしい名前シリーズかよ」と思う方もいるかもしれないが、私が2000年頃に半分ネタで半分真面目に追っていたのがブルーというボーイズグループである。同じイギリス出身の4人組だしきっとブラー(Blur)ファンからは相当ウザがられてたんじゃないか…