sleepflower音盤雑記

洋楽CDについてきわめて主観的に語るブログ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

「Private Eyes」Daryl Hall and John Oates(1981)

今でこそ当たり前のように英国派を自称しているけれども、元々自分が洋楽オンリーの道に入ったきっかけはアメリカはフィラデルフィア出身のダリル・ホール&ジョン・オーツだった。小学生の時に偶然見つけて聞いていたFEN(現AFN)でよくかかっていたのがホ…

「4」Foreigner(1981)

これまでの自分の無駄に長いだけの音楽遍歴を振り返ってみると、どうやらプログレあるいはハードロックのいずれかの要素を含むバンドに特に惹かれる傾向があるようで、そのルーツとなっているのは私が洋楽にハマる決定的なきっかけとなったアメリカン・プロ…

「From Death To Destiny」Asking Alexandria(2013)

英国ヨークシャー出身のメタルコアバンドAsking Alexandria(以下「アスキン」)については既にここで度々触れたことがあるが、実は私がアスキンを知ったのはつい最近のことで以前ここでも取り上げたペリフェリー(Periphery)と同じスメリアン・レコード所…

「Odyssey: the Destroyer of Worlds」Voices From The Fuselage(2015)

Voices From The Fuselage(以下「VFTF」)は英国ノーザンプトン出身のプログレッシブ/オルタナティブロックバンドである。ここで度々取り上げているAshe O'Hara(元TesseracT)が元々在籍していたバンドで、2011年末に4曲入りEP「To Hope」をbandcamp経由…

「Mad, Bad, and Dangerous to Know」Dead Or Alive(1987)

実は前回のジュリアン・コープの記事を書いた後から「次はリヴァプールつながりでデッド・オア・アライヴ(以下「DOA」)にしよう」とこの数ヶ月間ずっと考えていたのだがずるずると先延ばしにしているうちにピート・バーンズが心不全で急逝したというニュー…

「Fried」Julian Cope(1984)

今住んでいるところの近くに川があって、そこでカメがいつも数匹甲羅干しをしていてとてものどかな光景なのだけれども、「亀の甲羅と言えばジュリアン・コープじゃないか」と思い出したのはつい先日の事だった。日頃よりマンチェスターよりリヴァプール派、…

「War」U2(1983)

中学時代の一時期にU2に入れ込んでいたことがあった。多分当時の彼らの、荒涼とした曇り空に向かって熱く叫ぶような音風景が当時の私の中二病ど真ん中のメンタリティーにマッチしていたんだと思う。当時、よく聴いていた米軍放送FEN(現在のAFN)で頻繁にか…

「Madonna」Madonna(1983)

私は長年オルタナ/インディー系中心にUKロックを主に聴いてきたのだけれど、女性ヴォーカリストに関してはどちらかというとメインストリーム寄りのポップスの歌手やグループのほうを聴くことが多い。以前ここで取り上げたソフィー・エリス=ベクスターは元…

「Metal Resistance」BABYMETAL(2016)

BABYMETALの魅力についてはもう既に熱心なファンの方のブログやAmazonレビューでいくらでも語られているが、やはり「アイドル」と「メタル」という組み合わせの「意外性」に尽きると思う。元々アイドルに象徴される刹那的な少女性はどちらかというとパンクと…

【interlude】このブログのスタンスについて

「こんなのブログを始めるときにやれよ」という話だが、このブログはあくまでも「いちリスナーが自分の好きなアーティストやアルバムについて超個人的な感想を語る」ためのものであって、いわゆる音楽レビューではない。音楽レビューならここよりはるかに洗…

「Polaris」TesseracT(2015)

以前の記事にも書いたとおりテッセラクト(TesseracT)は元々ペリフェリーと共にdjentというプログレッシヴ・メタルの周辺ジャンルのシーンを牽引してきた存在であるが、その発生経緯から基本的にdjentには地域性はないと考えられるにもかかわらずなぜかテッ…

【この1曲】David Sylvian「Whose Trip Is This」(「I Surrender」(1999))

音楽歴が無駄に長くなってくると「いい曲なんだけど別にこのアーティストで聴きたいわけじゃないんだよなぁ」と微妙な気持ちにさせられる曲に出会うことが増えてくる。そのアーティストがある特定のイメージで語られるタイプであればなおさらだ。ミュージシ…

「Celebrity Skin」Hole(1998)

コートニー・ラブはホール(Hole)のヴォーカリストであり、また故カート・コバーンの妻として洋楽ファンにはよく知られている存在だが、今やお騒がせセレブとして芸能メディアにもしょっちゅう登場するし椎名林檎の曲の歌詞にも出てくるしヒステリックグラ…

「Fantastic」Wham!(1983)

現在大人気のワン・ダイレクションのような複数の若くルックスのよい男性ヴォーカルによってなるボーイズグループ、またはボーイバンドという形態の原型は諸説あるが、個人的には後にソロアーティストとして成功するジョージ・マイケルを輩出したワム!がそ…

「We Are Harlot」We Are Harlot(2015)

先日、NHK-FMで「今日は一日ハードロック/ヘヴィメタル三昧」という番組をやっていて、元々メタルは門外漢で日頃聴いているメタルというとプログレメタルとかメタルコアのようないわゆるメタルの主流から外れているようなものばかり聴いている私としては、…