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sleepflower音盤雑記

洋楽CDについてきわめて主観的に語るブログ。

「Gold Against The Soul」 Manic Street Preachers(1993)

最近「裏雑記」のほうが音楽ネタに偏り始めたので個々の作品のレビューのようなものについてはこちらで細々と書くことにしました。まあレビューといっても所詮は「裏雑記」の延長のようなもので極めて主観に偏った突飛な内容ですのでご了承ください(笑)

最初に取り上げるのはわたしのHN元である「Sleepflower」が収録されているマニック・ストリート・プリーチャーズの2nd「Gold Against The Soul」(以下「GATS」)。

Gold Against the Soul

Gold Against the Soul

インディー時代のマニックスはパンク風ロックンロールであったが、メジャー契約から1stアルバム「Generation Terrorists」に至るまでに急速にハードロック色を強めていく。この時期のマニックスLAメタルとの類似性も指摘されていて(実際モトリー・クルーのニッキー・シックスなどもマニックスが好きだと語っていたことがある)、確か最初の2枚はBurrn!誌でもレビューされていた記憶がある。元々マニックスの連中もガンズ&ローゼズのファンであることを公言していたし実際ガンズの「It's So Easy」をカヴァーしていたぐらいなので別にHR/HMへの接近は不自然ではないのだが、それ以外に当時本国で大流行していたマッドチェスター/シューゲイザーブームへのアンチテーゼとして敢えて彼らが取り上げたのがハードロックというスタイルだったのかもしれない。

GATSはマニックスの作品の中で最もハードロック色の濃いアルバムである。リリース当時既にニルヴァーナを筆頭とするグランジ勢の台頭により従来型HR/HMは急速に衰退し関連のバンドたちも方向転換を余儀なくされたのであるが、このGATSはそんなトレンドは一切無視の、清々しいまでにクラシックなハードロックである。

当時は「2枚組デビューアルバム1枚で解散」という発言を反故にしたばかりでなく、それまでのマニックスのパンクなイメージから遠い産業ロック風の内容であったばかりにファンの間でも賛否両論を引き起こしたアルバムだが、20年経って改めて聴いてみるとキャッチーな曲が多く非常にまとまりの良い作りであることが分かる。シングルカットも多い(「From Despair To Where」「La Tristesse Durera」「Life Becoming A Landslide」「Roses In The Hospital」)が、実はそれ以外の収録曲のほうがいいと思ってしまうのは自分だけなのだろうか。