sleepflower音盤雑記

洋楽CDについてきわめて主観的に語るブログ。

【この一曲】B'z「ultra soul」(2001)

今、B'zの「兵、走る」が数あるラグビー日本代表応援ソングの中でもとりわけ人気のある曲のようなのだけれど、その原点となるのが「ultra soul」であることは間違いない。「ultra soul」は2001年世界水泳@福岡の公式テーマ曲なのだけれど、当時の私は水泳にもB'zにも興味がなかったのでそのことを何年も知らないでいた。それでもあのサビを聴くとなぜか北島康介の顔が浮かぶので相当な刷り込み効果のある曲としか言いようがない。おそらくその後の世界水泳の番組でも繰り返し使われていたのだろう。水泳といいラグビーといいB'zのスポーツテーマの曲がウケるのはB'z自体がどこか体育会系なところがあるからだと思っている。実際ライブに「LIVE-GYM」と銘打ってるぐらいだからあながち間違いでもないだろう。 私はB'z本体のライブには行ったことがないのだけど2年前ぐらいにサマーソニック稲葉浩志スティーヴィー・サラスのユニットのは見たことがあって、50代とは思えない稲葉の体型と運動量に「何だこれ反則じゃん」と思ったものである。何が反則なのかは知らんけど。


B'z  ultra soul @ LIVE GYM 2003 "BIG MACHINE" 2003年12月27日、東京ドーム

 これを言うと熱心なファンに殺されると思うけどB'zの良いところは適度にダサいところだと思う。そもそも彼らの楽曲のベースとなっているハードロックが本質的にダサいのだけど、そのダサさがもたらす安心感が彼らの安定した人気の秘訣と言ってもいいと思う。その「ダサさ」を内包する王道ハードロック路線の「兵、走る」に比べても「ultra soul」は何だか昔の歌謡曲的でさらにダサい。にもかかわらずB'zの数多いメガヒット曲の中でもとりわけ超人気なのはやはりあのサビがアニソンっぽいというか日本人の好みのツボをつきまくってるからなのだろうと思う。実際あのサビはくせになる。正直「さまよえる蒼い弾丸」なんかの方が全然カッコいいと思うのだがなぜか頭の中で無限リピートされるのはあの「ウルトラソウッ!」(それまでわたしはずっと「ウルトラショーック!」だと思っていた)なのだから恐ろしい。「いろんな曲に無理やり「ウルトラソウル」をつなげてみる」という動画がYouTubeニコニコ動画にたくさんアップされているのもそのせいなのだろう。しかもどの曲につなげてもほとんど違和感がないので笑ってしまう。さらにどう聴いても「週休二日欲しいのなら」と聞こえる個所がある。試しに「ウルトラソウル 週休二日欲しいのなら」というキーワードで検索してみたら出るわ出るわ。みんな考えることは同じだな。本当は「祝福が欲しいのなら」というのらしいが何回聴いても無理がある。もはやこれはクイーンの「キラー・クイーン」における有名な空耳「頑張れ田淵」のレベルに匹敵するであろう(←これを読んですぐに曲が浮かんだ人はジジババ)。とにかくこの「ultra soul」はキメキメのサビありの突っ込みポイントありの、普遍的な日本人好みのエッセンスが凝縮された名曲と言っていいと思う。